ホタルの生い立ち

 見晴公園側の沼のほとりに設置されたホタルの生い立ちの看板です。函館市内でホタルが見られる公園だそうです。この事については知りませんでした。
 見晴公園で見られるホタルは「ヘイケボタル」という品種です。この「ヘイケボタル」の生息地域は南西諸島を除く日本国内、朝鮮半島、中国北東部、東シベリア、サハリン、千島列島地域にいます。生息場所は「ヘイケボタル」は里山の流れが非常に緩やかな小川や水田、湿地帯に生息しており、渓流などには生息していません。
 ヘイケボタルの一生は6月頃に産卵し、卵は約30日で孵化します。その後幼虫になり約10か月間水の中で過ごします。次の春までに約4回脱皮をして成長します。生活スタイルについては、昼間は石の下などに隠れ、夜間に餌を求めて動き回ります。
 ホタルの一番の特徴の発光は水温が14℃~16℃になると光ります。それから12月~翌年2月頃まで水温が10℃以下になると、石の下に潜り休眠期間に入ります。4月になると黄色の光を放ちながら、水辺の湿った場所を探しに陸に上がり、やがて土の中に潜ります。土の中では蛹になるのに土繭を作ります。その後40日間、土の中で羽化を待ちます。6月の暑い日の夜に強い光を放ち土繭の中で羽化したホタルが姿を現します。オスのホタルは点滅をしながら飛び回り、草むらで光るメスのホタルを見つけ、交尾をします。交尾後のメスは水辺の湿った水苔に産卵をして一生を終えます。