香雪園・見晴公園

1901年函館の豪商、岩船峯次朗氏が造園に着手し以来親子三代に渡って私財を投じて完成した純日本式庭園。明治31年頃から造成した本格的「風景式庭園」で、岩船家の別荘として使われていました。岩船氏は,商売繁盛の恩返しのため公衆トイレや芝生広場をつくり,昭和2年から市民に無料開放しました。昭和30年には,隣接するゴルフ場を含め「見晴公園」として都市計画決定され,総合公園となりました。
「香雪園」という名は、京都の浄土真宗恩院の貫主が来函の際に「雪の中に梅香る園」という意味で付けたとされています。
また庭園樹種は、約150数種で北海道一を誇るといわれ、森林浴や散策に最適な公園です。園内には、茶室風の園亭、渓流や煉瓦造の温室など多様な意匠からなる庭園空間が広がり、平成13年には文化財保護法に基づく「名勝」の指定を受け、「旧岩船氏庭園(香雪園)」の名で北海道唯一の国指定文化財庭園となりました。
2011年5月2日 12時30分